サイアム・セメント 日本製紙と産業用紙で合弁
サイアム・セメント・グループ(SCG)は六月一二日、日本製紙グループとの多用途薄物産業用紙の生産・販売での合弁事業を発表した。日本製紙グループ本社とSCGペーパー社は共同での事業展開を検討していた。両社の強みを発揮でき、市場成長が見込める産業用紙分野で、日本製紙側が55%、SCG側が45%を出資する合弁会社をタイに設立することで合意した。新会社はSCGペーパーの既存工場内に抄紙機(年間生産能力4万3000㌧)を導入し、二〇一四年央の稼働を目指す。
日本製紙グループによれば、アジア新興国では経済成長にともない高級産業用紙の需要が増加している。SCGペーパー社の既存インフラとユーティリティ、また日本製紙グループの技術・販売力を活用することで、コスト競争力があり、品質優位性の高い産業用紙を、東南アジアを中心とした市場に販売することが可能になる。日本製紙グループはこの合弁会社を足掛かりに東南アジアでのさらなる事業展開を図る。
合弁新会社は「サイアム・ニッポン・インダストリアル・ペーパー」で、ラチャブリ県バンポン郡 にあるSCGペーパー社のバンポン・コンプレックスに多用途薄物産業用紙の工場を設ける。総投資額は22億バーツ(約55億円)。製造する多用途薄物産業用紙は食品・医療包装紙、捺染用転写紙、建材用化粧紙などに使われる。新会社の登録資本金は11億バーツで、出資比率は日本製紙50%、日本紙通商5%、SCGペーパー社の全額出資子会社のタイ・ペーパー社が45%。
SCGペーパーの昨年の売上高は548億バーツで前年比6%増となったが、純利益は33億3000万バーツで、前年比5%減だった。フィリピン、ベトナム、マレーシア、シンガポールでも事業を展開しており、ASEANの紙・紙包装分野でのリーディング・カンパニーを目指している。昨年にはベトナムで段ボールのメーカーを買収した。
日付 : 2012年06月18日
By : 週刊タイ経済
日本製紙グループによれば、アジア新興国では経済成長にともない高級産業用紙の需要が増加している。SCGペーパー社の既存インフラとユーティリティ、また日本製紙グループの技術・販売力を活用することで、コスト競争力があり、品質優位性の高い産業用紙を、東南アジアを中心とした市場に販売することが可能になる。日本製紙グループはこの合弁会社を足掛かりに東南アジアでのさらなる事業展開を図る。
合弁新会社は「サイアム・ニッポン・インダストリアル・ペーパー」で、ラチャブリ県バンポン郡 にあるSCGペーパー社のバンポン・コンプレックスに多用途薄物産業用紙の工場を設ける。総投資額は22億バーツ(約55億円)。製造する多用途薄物産業用紙は食品・医療包装紙、捺染用転写紙、建材用化粧紙などに使われる。新会社の登録資本金は11億バーツで、出資比率は日本製紙50%、日本紙通商5%、SCGペーパー社の全額出資子会社のタイ・ペーパー社が45%。
SCGペーパーの昨年の売上高は548億バーツで前年比6%増となったが、純利益は33億3000万バーツで、前年比5%減だった。フィリピン、ベトナム、マレーシア、シンガポールでも事業を展開しており、ASEANの紙・紙包装分野でのリーディング・カンパニーを目指している。昨年にはベトナムで段ボールのメーカーを買収した。
日付 : 2012年06月18日
By : 週刊タイ経済