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「タイから生産移管しない」アユタヤ工場は再開へ-ホンダが観測否定

 タイで四輪車を生産するホンダ・オートモービル(タイランド)は21日、「タイから他国に生産移転する計画はない」とする地元マスコミ向けの記者発表を行った。洪水で甚大な被害を受けたホンダが、タイ撤退を決めるとの見方は昨年の被害直後からくすぶっていたが、今月中旬、同社がインドネシアに新工場を建設すると発表したことで、再びこうした観測が広がっていた。同社は英語、タイ語の記者発表文を各社に配布し、改めて観測を否定した。
 
 ホンダ・オートモービル社は、「インドネシアの生産拡張はタイ洪水前から決まっていた計画だ」と指摘。インドネシアの自動車市場は拡大を続けており、国内需要に対応するため新工場を建設するとし、洪水被害とは関係がないと説明している。
 
 ホンダのタイ工場は中部アユタヤ県ロジャナ工業団地にあり、年産24万台。乗用車「シティー」「シビック」「アコード」のほか、環境対応の小型車「ブリオ」などを生産していた。洪水によって昨年10月初めに操業停止したが、今月26日に一部再開にこぎ着ける。同31日には本社の伊藤孝紳社長が出席し、インラック首相を招待して記念式典を行う予定だ。
 
 タイ地元紙によると、首相は20日、記者団の質問に対し、「ホンダがタイからインドネシアに移管する予定はない」と噂を否定する一幕もあった。


日付 : 2012年03月22日

By : 時事速報

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