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ミャンマー総選挙 野党NLD優勢に推移

8日投票が行われたミャンマー総選挙は、投票終了と同時に開票が始まった。全国約5万カ所の投票所で約3千万人の有権者が投票をしたとみられるが、欧米やタイの報道機関の出口調査によると、アウン・サン・スー・チー党首の野党、国民民主連盟(NLD)が少数民族の多い北部カチン州、東部シャン州、ロヒンギャ住民の多い西部ラカイン州以外では優勢を保っていると伝えられている。しかし最終議席確定までになお数日かかるもよう。
 選挙管理委員会によると、投票率は約80%だったもようだ。投票妨害など大きなトラブルは伝えられておらず、選挙はおおむね平穏に行われた。選挙を監視に欧米などから訪れた国際選挙監視団も「素晴らしい日だった」とコメントした。
 今回の選挙は前回2010年選挙をボイコットしたNLDも参加しているため、1990年以来25年ぶりの自由で公正な選挙として、ミャンマー国民だけでなく国際社会の関心が高まっている。
 ヤンゴンでは、多数のNLD支持の有権者が投票締め切り後、NLD本部に詰めかけ、スー・チー党首の演説を待ったが、スー・チー党首は「結果がはっきりしてから」と特にコメントは出さず、群衆にひとまず帰宅するよう要請した。
 ただ、下院議席定数440のうち、軍の指定議席が25%の110を占めるため、NLDが全体で過半数を制するかは微妙だ。



日付 : 2015年11月16日

By : 週刊タイ経済

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