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今年上半期の国内自動車生産 93万台、前年同期比1.77%減

 タイ工業連盟(FTI)の自動車部会が7月21日に発表した6月の自動車生産台数は15万1698台で、前年同月比5・11%減となり、4か月連続でマイナス成長となった。この結果、上半期(一~六月)の生産台数は93万5251台にとどまり、前年同期を1・77%下回った。FTIは上半期の実績を踏まえ、通年の生産台数予測を205万台に下方修正した。(16面のデータ参照)

 6月の自動車生産は、乗用車が6万7300台で、前年同月比14・40%増となった。輸出向け生産台数が前年同月比で10・58%増加したことが寄与している。バスの生産は57台で前年同月比39・02%増、トラックは8万4341台、前年同月比16・49%減となった。トラックのうち1トン・ピックアップ車の生産台数は8万2248台、同17・75%減だった。その他トラックの生産台数は2093台で、前年同月比108・88%増となった。

 6月の輸出向け生産台数は8万6973台で、生産台数全体の57・33%を占めた。前年同月比では16・85%減となった。トヨタのピックアップ車のフルモデルチェンジが一因。乗用車の輸出向け生産台数は4万2339台で、前年同月比10・58%増となったが、ピックアップ車は4万4634台で32・68%減だった。

 6月の国内販売向け生産台数は6万4725台で全体の42・67%。前年同月比では17・09%増。乗用車が2万4961台(21・51%増)、ピックアップ車が3万7614台(11・63%増)。

 1~6月合計の自動車生産台数は93万5251台、前年同期比では1・77%減となった。乗用車が39万6724台で前年同期比6・77%増。バスの生産は265台で前年同期比5・02%減、トラックは53万8262台、前年同期比7・24%減となった。トラックのうち1トン・ピックアップ車の生産台数は52万4636台、同8・16%減。その他トラックの生産台数は1万3626台で前年同期比51・22%増だった。

 1~6月の輸出向け生産台数は58万2606台で、生産台数全体の62・29%。前年同期比4・05%増加した。乗用車は23万7554台(15・60%増)、ピックアップ車は34万5052台(2・65%減)だった。

 1~6月の国内販売向け生産台数は35万2645台で全体の37・71%を占めた。前年同期比では10・08%減。乗用車が15万9170台(4・17%減)、ピックアップ車が17万9584台(17・17%減)。

 なお6月の国内自動車販売台数は6万217台。前年同月比では18・4%減、前月比では5・75%増となった。1~6月の販売台数は36万9004台で、前年同期比16・3%減だった。

 FTI自動車部会のスポークスマンを務めるスラポン・パイシットパタナポン氏は、FTIが今年通年の自動車生産台数の予測を年初時点の215万台から205万台に下方修正したことを明らかにしている。輸出向け生産は上半期に予想通りの成長となっており、下半期も成長が続く見通し。しかし国内向け生産は、国内市場の予想以上の収縮から計画を下回っている。通年の輸出向け生産台数は年初時点と同じ120万台と予測したが、国内向け生産台数は年初時点の95万台から85万台に下方修正した。2014年の生産実績は輸出向けが112万2154台、国内市場向けが75万7853台だったことから、通年予測は前年実績をそれぞれ6・94%、12・16%上回ることになり、合計生産台数は前年比9・04%増加する見通しとなっている。

 輸出台数は2・86%増

 FTI自動車部会によれば、6月の自動車完成車輸出台数は7万6774台となり、前年同月比26・14%減となった。輸出額は351億5022万バーツで、前年同月比29・21%減となった。

 6月のエンジンの輸出額は22億7767万バーツ(16・45%減)、組立部品は172億6939万バーツ(0・72%減)、交換部品は20億7494万バーツ(0・48%増)だった。完成車を含め全部合わせた輸出額は568億7222万バーツで20・97%減。

 1~6月合計の自動車完成車輸出台数は57万6073台、前年同期比2・86%増だった。輸出額は2646億8649万バーツで前年同期比0・03%増。エンジンの輸出額は141億3175万バーツ(9・54%減)、組立部品は977億1570万バーツ(4・25%減)、交換部品は108億4911万バーツ(2・72%増)だった。完成車を含め全部合わせた輸出額は3873億8305万バーツで1・39%増。


日付 : 2015年07月27日

By : 週刊タイ経済

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