東洋ゴム工業は、タイに硬質ウレタン断熱材の製造販売会社「東洋ソフランウイズ・タイランド」を設立した。東洋ゴムは日本で硬質ウレタン事業を、ソフランウイズを通じて技術開発から製造・販売まで一貫して行っている。東洋ソフランウイズ・タイランドは、日本国内で顧客の高い評価を得ている硬質ウレタン断熱パネル、硬質ウレタン原液の製造・販売を手がける。

　硬質ウレタン原液は、防露・保温・保冷・凍結防止といったさまざまなニーズを満たす家庭用・業務用冷蔵庫や住宅用断熱建材、また超低温設備（ＬＮＧ貯蔵タンク、ＬＮＧ運搬船など）向けに需要があり、ソフランウイズの供給量は日本国内でトップとなっている。東洋ゴムは二〇一四年の新中期経営計画で、断熱用ウレタン製品の海外展開を実現する計画を掲げている。タイでの製造販売会社設立により、タイをはじめ市場の成長が見込まれる東南アジアにおいて戦略的な事業拡大を図る。

　新会社の資本金は１億バーツで、東洋ゴム・グループが１００％出資する。工場はチョンブリ県アマタナコン工業団地に設け、二〇一五年一月の稼動を予定している。


日付 : 2014年08月18日

By : 週刊タイ経済