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日産のタイ第2工場が開所 「NP300ナバラ」を生産

 日産自動車は七月三日、タイで2番目となる工場を開設したと発表した。 新工場を日産の次世代型ピックアップトラック「NP300ナバラ」のハブ工場と位置づけており、今後、世界45か国に向けて輸出する予定。 日産にとってタイはアジアの成長戦略に不可欠な重要な市場。日産が2工場とR&D施設を有するタイは、輸出と生産を担うアジアのハブとして重要性が増している。

 第2工場の投資額は37億バーツ。工場施設の敷地面積は58万平米で、雇用創出数は2000人。フル稼働時の生産能力は年間15万台に達する見込み。日産のグローバル生産事業責任者の松元史明副社長は、タイは日産のアジア地域における成長エンジンだと指摘。新型ピックアップ・トラックを生産する第2工場を開設したことは、日産がアジア地域の卓越した生産拠点として、また世界に向けた輸出ハブとしてタイの将来性に期待していることを示すものだとしている。

 新工場で生産する車の半数以上は海外市場に輸出し、残りはタイ国内市場で販売する予定。エンジン製造工場を含む生産車の現地調達率はすでに85%に達している。また1億6200万バーツをゼロ排出プログラムに投じ、逆浸透リバースオスモシス(リバースオスモシスRO)プロセスを通して、全ての産業廃水の再生利用を行なうことにしている。

 日産がタイで自動車の生産を開始したのは一九六三年。生産開始時の一日の生産台数はわずか4台だった。今回の新工場の開設により、タイにおける生産能力は年間37万台に増強される。

 アジア、オセアニア、日本における事業責任者である片桐隆夫副社長によれば、NP300ナバラは、日産が持つ最高の技術とデザイン、ピックアップトラック生産での80年間の実績を融合した最も耐久性のあるピックアップ・トラック。昼間のランニング・ライトを搭載したLEDプロジェクター・ヘッドランプや、新型2・5Lエンジンを装備している。

 新工場では、七月一日にNP300ナバラの生産を開始しており、三日より世界に先駆けてタイでの販売を開始した。キングキャブとダブルキャブの2タイプがあり、キングキャブの価格は57万5000~84万2000バーツ、ダブルキャブは65万6000~99万6000バーツの価格帯で販売する。納車は八月中旬に開始する予定。


日付 : 2014年07月07日

By : 週刊タイ経済

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