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マツダの部品配布センター サムットプラカン県にオープン

 マツダ・セールス(タイランド)と郵船ロジスティクス(タイランド)の合弁会社であるマツダ・ロジスティック&郵船(アジア)がサムットプラカン県に設けた部品の配布センターがこのほど公式にオープンした。ASEANおよびグローバル輸出のための部品のディストリビューションやアフターサービスの品質を高めることが狙い。合弁会社の登録資本金は4000万バーツ。最大で5万3000個の部品を保管することができる。

 マツダはタイにマツダ・パワートレイン・マニュファクチャリング(タイランド)を設立し、チョンブリ県に建設した新工場でのトランスミッションの量産を一月一五日より開始している。新工場で生産を開始した新型自動変速機「SKYACTIV-DRIVE」は、マツダの新世代技術「スカイアクティブ技術」の一つ。40万基規模の年間生産能力を擁する新工場の稼働により、タイからの部品の海外供給も増大することになる。このほかにもマツダはチョンブリ県にエンジン工場を建設中。新エンジン工場で最初に生産する機種はタイ市場向けの新型「マツダ2」に搭載される「SKYACTIV-D1.5」で、今年第4四半期から同エンジンの組立を開始する計画となっている。

 マツダは昨年二月に低燃費・低公害の小型車に優遇税制が適用されるエコカー2プロジェクトの投資申請を行ない、投資委員会(BOI)の認可を得ている。新エンジン工場は、エコカー2プロジェクトの要件に対応して建設を決めた。なおタイ市場向けの新型「マツダ2」の生産はタイにおけるマツダの車両生産拠点であるオート・アライアンス(タイランド)社のラヨン工場で昨年一〇月より開始している。新エンジン工場はトランスミッション工場の隣接地に併設する。これにより、タイで「スカイアクティブ技術」搭載車の一貫した現地生産が可能になる。新エンジン工場は、年間生産能力3万台のエンジン組立工場からスタートし、その後、エコカー2の優遇制度の要件に合わせて、エンジン機械加工工場の建設や生産能力を増強していく予定。


日付 : 2015年05月18日

By : 週刊タイ経済

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