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タイ・ヤマハ・モーター社 スポーツ車とビッグバイク拡販

 タイ・ヤマハ・モーター社は二〇一五年に、中間層をターゲットとし、ビッグバイクとスポーツ車の販売を強化する方針だ。主に中間層がターゲットとなる2つのセグメントは相対的にしっかりとした成長が続くと見ている。ヤマハ発動機は昨年、スポーツ車を2モデルしか取り扱わなかったが3400台を売っている。今年は6モデルをスタートする計画で、2万5000台の販売を見込む。昨年のスポーツ車セグメントにおける市場シェアは2%に過ぎなかったが、今年は14%を期待している。タイ・ヤマハの販売するスポーツ・バイクのほとんどは、インドネシアとベトナムの工場から輸入される。今年のタイ全体のスポーツ・バイクの市場規模は約18万台と予測されている。

 排気量500㏄超のビッグバイクは、3つのモデルをスタートする計画。ヤマハは昨年に1万6000台のビッグバイクを販売したが、今年は2万台の達成を期待している。ビッグバイクはすべて日本からの輸入。

 タイ・ヤマハの昨年の二輪車販売台数は22万549台で、前年比40・8%減だったが、今年は22・4%増となる27万台を目標としている。最近4年間のヤマハの市場シェアは二〇一一年が24%、一二年が23%、一三年が18・6%、一四年が13%で、低下傾向が続いている。今年はスポーツ・モデルとビッグ・バイクの販売強化から市場シェアを15・3%まで回復させることを目標にしている。

 今年通年のタイの二輪車市場は前年比3・1%増となる175万台と予測している。昨年は170万台で、前年比15%減となった。タイの二輪車市場は二〇一一年に200万台を初めて突破して201万台に達した後、二〇一二年には213万台に増加し、一三年に200万4000台に下げていた。

 タイにおける二輪車の普及率は台湾や日本などの成熟市場とほぼ同レベルにあり、市場は飽和している。二〇一三年時点で二輪車の保有台数は国民2・6人に1台となっている。


日付 : 2015年02月23日

By : 週刊タイ経済

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