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マツダがタイにエンジン工場 エコカー2向けに組み立て

 マツダは一一月六日、チョンブリ県にエンジン工場を建設すると発表した。新エンジン工場における最初の生産機種はタイ市場向けの新型「マツダ2」に搭載する「SKYACTIV-D1.5」で、二〇一五年第4四半期から同エンジンの組立を開始する計画。マツダは今年二月、低燃費・低公害の小型車に優遇税制を適用する投資委員会(BOI)のエコカー2プロジェクトで事業申請、投資奨励認可を得ている。新エンジン工場はエコカー2の投資奨励要件に対応して建設する。

 新エンジン工場は、年間生産能力3万台のエンジン組立工場からスタートし、その後、エコカー2の要件に合わせて、機械加工工場の建設や生産能力を増強していく予定。マツダのスカイアクティブ・エンジンの生産は日本の本社工場、中国の「長安フォード・マツダ・エンジン有限公司」、メキシコの「マツダ・デメヒコ・ビークルオペレーション」に続いて、タイが4拠点目となる。

 マツダは二〇一六年三月期の世界販売台数目標のうち、スカイアクティブ技術搭載車の比率を85%まで引き上げる計画。タイではASEAN地域におけるパワートレインの生産拠点として、「マツダ・パワートレイン・マニュファクチャリング(タイランド)社」の新トランスミッション工場をすでに完成させており、二〇一五年一月の稼働に向けて準備を進めているところ。新エンジン工場はこの新トランスミッション工場の隣接地に併設する。これによりタイでもスカイアクティブ技術搭載車の一貫した現地生産が可能になる。

 マツダはオートアライアンス(タイランド)社のラヨン工場でタイ市場向けの新型「マツダ2」の生産を一〇月二七日より開始している。タイで発売する新型「マツダ2」は一一月二八日に開幕するモーター・エキスポでお披露目する。新型車の仕様、価格その他の詳細は、同イベントで明らかにされる。マツダ2は排気量1500㏄のディーゼル・エンジンを搭載し、100㎞走行の二酸化炭素排出量が100グラム未満、100㎞走行の燃料消費が4・3リットルと、政府のエコカー2プログラムのすべての要件を満たしているため、物品税が17%に優遇される。マツダのエコカー2生産プロジェクトでの合計投資額は97億3000万バーツ。うちエンジン生産の投資額は28億7000万バーツとなっている。


日付 : 2014年11月10日

By : 週刊タイ経済

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