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バンコク銀行がミャンマー支店開設へ ミャンマー当局から免許取得

 タイ国内商銀最大手のバンコク銀行(BBL)は一〇月一日、ミャンマーの金融当局から銀行業務ライセンスを取得したと発表した。ミャンマー中央銀行はこの日、日本の3メガバンクを含む外資系の9銀行に対し、ミャンマーでの支店開設に向けた業務免許を認可したと発表。タイの銀行ではBBLが唯一認可を受けた。ミャンマー当局が外資系銀行に支店開設の許可を出したのは二〇一一年の民政移管後初めて。

 BBLのチャイリット・アヌチットウォラウォン副頭取によれば、免許を取得した銀行は今後、12か月間でミャンマー当局の要件に沿った支店開設の準備を進めなければならない。最低資本金は支店1店あたり7500万ドル。リテール業務は認められない。

 タイの商業銀行では、BBLのほか、サイアム商業銀行(SCB)とカシコン銀行(KBank)もライセンスを申請していた。バンコク銀は一九九五年よりヤンゴンに駐在員事務所を持ち、中国、香港、日本、ラオス、マレーシア、フィリピン、シンガポール、米国、英国を含む他の12か国・地域に支店や駐在員事務所を展開している。チャイリット副頭取は、ターゲットとする顧客はタイ法人で、他のライセンスを取得した外国銀行とは異なるため、ミャンマーでの競争については心配していないと述べている。

 ミャンマー当局は、同国に駐在員事務所を持つ40の外国銀行を対象に、支店開設のための入札を実施した。今年七月半ばまでにプロポーザルを提出したのは25行で、最終的に9行が許可を得た。BBLと日本の3メガバンク以外でライセンスを取得した外国銀行は、中国の工商銀行、オーストラリア・ニュージーランド(ANZ)バンキング・グループ、シンガポールの華僑銀行、ユナイテッド・オーバーシーズ銀行、マレーシアのマラヤン・バンキング。

 BBLはカンボジア政府からプノンペン支店の開設の許可も得ており、ブルネイを除くすべてのASEAN加盟国にネットワークを広げる。


日付 : 2014年10月13日

By : 週刊タイ経済

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