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国内自動車生産台数 FTI自動車部会発表 8月は前年同月比27・08%減

 タイ工業連盟(FTI)の自動車部会が九月一七日に発表した八月の自動車生産台数は14万797台となり、月間15万台を下回った。前年同月比では27・08%減、前月との比較では6・93%減だった。国内新車市場の収縮により各社の生産調整が続いている。ただし九月以降、各社の生産は増える予定で、景気の回復にともない年末から来年にかけて自動車生産もプラス成長に回帰する見通し。(16面のデータ参照)

 八月の自動車生産は、乗用車が5万4177台で前年同月比34・08%減となった。バスの生産は21台で前年同月比67・19%減、トラックは8万6599台、前年同月比21・86%減となった。トラックのうち1トン・ピックアップ車の生産台数は8万5091台、同19・73%減だった。2ドア・ピックアップの生産台数は3万731台(17・03%減)、4ドア・ピックアップは4万5418台(25・12%減)、PPVは8942台(7・45%増)だった。その他トラックの生産台数は1508台で、前年同月比68・66%減となった。

 八月の輸出向け生産台数は8万5876台で、生産台数全体の60・99%を占めた。輸出向け生産が国内市場向け生産を上回るのは13か月連続。前年同月比では23・59%減とマイナス成長に転じた。乗用車の輸出向け生産台数は3万1533台(22・88%減)、ピックアップ車は5万4343台(24・00%減)だった。ピックアップ車の内訳は2ドアが1万702台(26・42%減)、4ドアが3万8302台(26・67%減)、PPVが5339台(12・95%増)。

 八月の国内販売向け生産台数は5万4921台で全体の39・01%。前年同月比では31・93%減。乗用車が2万2644台(45・17%減)、ピックアップ車が3万748台(10・89%減)で、ピックアップ車の内訳は2ドア2万29台(10・95%減)、4ドア7116台(15・46%減)、PPV3603台(0・22%増)だった。

 一~八月の自動車生産台数は124万4241台で、前年同期比28・31%減となった。乗用車が48万4421台で前年同期比36・44%減。バスの生産は362台で前年同期比30・25%減、トラックは74万7223台、前年同期比19・97%減となった。トラックのうち1トン・ピックアップ車の生産台数は74万7223台、同19・97%減。内訳は2ドアが24万8303台(27・83%減)、4ドアが41万5666台(18・09%減)、PPVが8万3254台(1・29%増)。その他トラックの生産台数は1万2235台で、前年同期比68・70%減だった。

 一~八月の輸出向け生産台数は74万418台で、生産台数全体の59・50%、前年同期比では0・25%増となった。乗用車は27万1161台(7・67%増)、ピックアップ車は46万9257台(3・59%減)だった。2ドアが8万1646台(14・57%減)、4ドアが34万3274台(1・63%減)、PPVが4万4337台(5・11%増)。

 一~八月の国内販売向け生産台数は50万3823台で全体の40・49%を占めた。前年同期比では49・46%減。乗用車が21万3260台(58・21%減)、ピックアップ車が27万7966台(37・82%減)で、内訳は2ドアが16万6657台(32・93%減)、4ドアが7万2392台(54・33%減)、PPVが4万12台(2・74%減)。

 FTI自動車部会のスラポン・パイシットパタナポン広報担当が明らかにした向こう3か月間の自動車各社の生産計画の集計値によれば、九~一一月期の生産台数は56万1933台に達する見通し。直近3か月間(六~八月)の生産実績の45万2008台を24・32%上回るが、一三年九~一一月期の生産実績の56万2679台と比べ、わずかに0・13%減少する見通しとなっている。

 なお八月の国内自動車販売台数は6万8805台。前年同月比では31・4%減となったほか、前月比でも1・03%減となった。一~八月の販売台数は57万9243台で前年同期比38・3%減だった。

 FTI自動車部会はこれより前、上半期の生産実績と向こう3か月間の生産計画を踏まえて、一四年通年の生産台数予測を220万台と予測しているが、一~八月の生産実績と九~一一月の生産予測台数の合計は180万6174台に過ぎない。220万台の達成は困難で、200万台を下回る可能性も否定できないものとなっている。二〇一三年の自動車生産実績は245万7057台となっているため、220万台に達した場合でも、前年比で10・46%減となる。

 8月の輸出台数は14%減

 FTI自動車部会によれば、八月の自動車完成車輸出台数は8万9550台にとどまり、前年同月比14・07%増となった。輸出台数が前年同月比減となるのは7か月ぶり。輸出額は428億2270万バーツで、前年同月比11・58%減となった。

 八月のエンジンの輸出額は23億4778万バーツ(10・46%増)、組立部品は171億6950万バーツ(2・75%増)、交換部品は8億1727万バーツ(57・43%減)だった。完成車、エンジン、組立部品、交換部品を合わせた輸出額は631億5725万バーツで8・72%減。

 一~八月合計の自動車完成車輸出台数は74万1382台、前年同期比1・69%増だった。輸出額は3512億1024万バーツで前年同期比6・00%増。エンジンの輸出額は205億3954万バーツ(15・34%増)、組立部品は1360億844万バーツ(8・48%増)、交換部品は125億673万バーツ(2・38%減)だった。完成車、エンジン、組立部品、交換部品を合わせた輸出額は4870億1343万バーツで6・77%増だった。


日付 : 2014年09月22日

By : 週刊タイ経済

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