花王は九月一〇日、タイでの創業５０周年の記念式典を開き、日本本社の澤田道隆社長はラヨン県プルアクデーン郡に新工場を建設する計画を明らかにした。来年終わりのＡＳＥＡＮ経済共同体（ＡＥＣ）の発足による需要増に対応するためで、澤田社長は、この投資について、過去４年間のタイでの花王の投資額の約２倍の規模になると述べている。新工場の敷地面積は１６万５０００平方メートル。まだ設計段階で、新工場でどの消費財を作るのかは未定。花王タイは現在、チョンブリ県アマタナコン工業団地に工場を持つ。

　澤田社長は、タイは台湾とともに花王にとって最も重要な国・地域の一つだと述べている。アマタナコンにあるタイ工場は、化学品からヘアケア製品やスキンケア製品、各種洗剤などの製品を生産している。タイでの売上のおよそ８割は消費財で、残りが化学品。花王タイは消費財を日本、香港、マレーシア、インドネシアなどに輸出している。


日付 : 2014年09月22日

By : 週刊タイ経済