タイ商業会議所（ＴＣＣ）のポーンシン・パチャリンタナクン副会頭は、ロシアがウクライナ情勢をめぐる米欧諸国の対ロ制裁への報復手段として、ノルウェー、カナダ、オーストラリア、米国と欧州連合（ＥＵ）加盟国からの食糧輸入を禁止する措置を打ち出したことについて、タイの畜産品、野菜・果物、ツナ缶などのロシア向け輸出のチャンスになると述べている。タイの輸出業者はこの機会を逃さないよう、ロシア市場に注目すべきだとしている。ロシアは、これら輸入を禁止した国から年間１００億ドル近い肉、魚、果物、野菜や乳製品などの食糧を輸入している。

　関税局によると、二〇一三年のタイのロシア向け輸出額は３５２億バーツ。一二年の３５０億バーツから０・３７％増にとどまっていた。今年上半期の輸出額は１９６億バーツで前年同期の１７４億バーツから１２・６％増加している。主要輸出商品は自動車・同部品、宝石・宝飾品、合成樹脂、果物缶詰・同加工品、ゴム製品など。


日付 : 2014年08月25日

By : 週刊タイ経済