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国内自動車生産台数 7月は24・89%減に

 タイ工業連盟(FTI)の自動車部会が八月二〇日に発表した七月の自動車生産台数は15万1339台となり、月間15万台を上回った。前年同月比では24・89%減となり、前月との比較でも5・33%減となった。国内市場の収縮により生産調整が続いている。(16面のデータ参照)

 七月の自動車生産は、乗用車が5万8666台で前年同月比38・23%減となった。バスの生産は62台で前年同月比7・46%減、トラックは9万2611台、前年同月比18・44%減となった。トラックのうち1トン・ピックアップ車の生産台数は9万895台、同15・71%減だった。2ドア・ピックアップの生産台数は2万8583台(28・98%減)、4ドア・ピックアップは5万2672台(9・75%減)、PPVは9640台(4・58%増)だった。その他トラックの生産台数は1716台で、前年同月比70・02%減となった。

 七月の輸出向け生産台数は9万4616台で、生産台数全体の62・52%を占めた。輸出向け生産が国内市場向け生産を上回るのは12か月連続。前年同月比では10・20%増となった。乗用車の輸出向け生産台数は3万4140台(12・83%増)、ピックアップ車は6万476台(8・76%増)だった。ピックアップ車の内訳は2ドアが1万297台(3・47%増)、4ドアが4万3759台(6・43%増)、PPVが6420台(41・50%増)。

 七月の国内販売向け生産台数は5万6723台で全体の37・48%を占めた。前年同月比では50・94%減。乗用車が2万4526台(57・42%減)、ピックアップ車が3万419台(41・76%減)で、ピックアップ車の内訳は2ドアが1万8286台(39・64%減)、4ドアが8913台(48・33%減)、PPVが3220台(31・21%減)だった。

 一~七月の自動車生産台数は110万3444台、前年同期比では28・46%減となった。乗用車が43万244台で前年同期比36・73%減。バスの生産は341台で前年同期比25・05%減、トラックは67万2859台、前年同期比21・94%減となった。トラックのうち1トン・ピックアップ車の生産台数は66万2132台、同20・01%減。内訳は2ドアが21万7572台(29・13%減)、4ドアが37万248台(17・14%減)、PPVが7万4312台(0・60%増)。その他トラックの生産台数は1万727台で前年同期比68・70%減だった。

 一~七月の輸出向け生産台数は65万4542台で、生産台数全体の59・32%、前年同期比では4・53%増となった。乗用車は23万9628台(13・59%増)、ピックアップ車は41万4914台(0・07%減)だった。2ドアが7万944台(12・44%減)、4ドアが30万4972台(2・78%増)、PPVが3万8998台(4・12%増)。

 一~七月の国内販売向け生産台数は44万8902台で全体の40・68%を占めた。前年同期比では51・01%減。乗用車が19万616台(59・36%減)、ピックアップ車が24万7218台(40・07%減)で、内訳は2ドアが14万6628台(35・12%減)、4ドアが6万5276台(56・51%減)、PPVが3万5314台(3・03%減)。

 FTI自動車部会のスラポン・パイシットパタナポン広報担当が明らかにした向こう3か月間の自動車各社の生産計画の集計値によれば、八~一〇月期の生産台数は53万8602台に達する見通し。直近3か月間(五~七月)の生産実績の45万9993台を17・09%上回るものの、一三年八~一〇月期の生産実績の57万2935台と比べて5・99%減少する。

 なお七月の国内自動車販売台数は6万9267台。前年同月比では29・5%減となったほか、前月比でも6・14%減となった。一~七月の販売台数は51万178台で前年同期比39・2%減だった。

 FTI自動車部会は上半期の生産実績と向こう3か月間の生産計画を踏まえて、一四年通年の生産台数予測を220万台と予測している。輸出向け生産台数は従来予測に等しい120万台に達すると見ているが、国内向け生産台数は100万台にとどまる。二〇一三年の自動車生産実績は245万7057台となっているため、220万台にとどまれば、前年比で10・46%減となる。一三年の輸出向け生産台数は112万1303台だったため、120万台を生産すれば7・02%増となる。一方、一三年の国内向け生産台数は133万5754台だったため、100万台にとどまれば10・46%減となる。

 7月の輸出台数は8・92%増

 FTI自動車部会によれば、七月の自動車完成車輸出台数は9万1785台となり、前年同月比8・92%増となった。輸出台数が前年同月比増となるのは6か月連続。輸出額は437億6733万バーツで、前年同月比9・37%増となった。

 七月のエンジンの輸出額は25億6925万バーツ(9・33%増)、組立部品は167億8843万バーツ(0・83%減)、交換部品は8億2934万バーツ(55・01%減)だった。完成車、エンジン、組立部品、交換部品を合わせた輸出額は639億5435万バーツで4・60%増。

 一~七月合計の自動車完成車輸出台数は65万1832台、前年同期比4・31%増だった。輸出額は3083億8754万バーツで前年同期比9・01%増。エンジンの輸出額は181億9175万バーツ(16・00%増)、組立部品は1188億3894万バーツ(9・36%増)、交換部品は113億9122万バーツ(7・60%増)だった。完成車、エンジン、組立部品、交換部品を合わせた輸出額は4568億945万バーツで9・33%増だった。

 自動車メーカー各社はタイ国内の新車市場の不振による、国内市場向け生産の落ち込みをカバーするため輸出向け生産を強化しているところ。スラポン氏によれば、新車の注文が増える最終四半期には月間で18万台近い自動車生産が見込めると述べている。スラポン氏は、バーツ高は懸念材料だが、海外市場のピックアップ・トラック需要は好調で、通年で120万台の輸出目標の達成を確信していると述べている。


日付 : 2014年08月25日

By : 週刊タイ経済

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