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グリーン・インダストリー促進 3万5000工場が目標

 工業省は全国3万5000か所の工場を対象に、5年以内に環境にやさしいグリーン工業を目指すプログラムを導入した。すでに二〇一一年からグリーン工業の格付けを行なっており、最高位の「グリーン・インダストリー・レベル5/グリーン・ネットワーク」の取得は、自社だけでなく、周辺コミュニティや消費者も含めたすべてのステークホルダーが環境にやさしい行動をとるネットワークが求められる。七月二一日に開かれたグリーン工業アワードの授賞式では、サイアム・セメント社のラムパーン県にあるセメント工場を含む5工場がレベル5の認定を受けている。

 グリーン工業の認定を受けるには、製造工程や環境管理の改良を中心に継続的な取組が要求される。工業省は、投資委員会(BOI)やタイ中小企業開発銀行(SMEバンク)などの関連政府機関とも協力して、最高位の認定を受ける工場を増やしていく考え。七月の授賞式では、「グリーン・インダストリー・レベル4/グリーン・カルチャー」で50の工場が認定を受けている。すべての従業員が環境管理に協力し、環境にやさしい取組が企業文化として定着していることが認定の条件。ウィトゥーン・シマチョークディ工業省次官は、タイが製品を売る世界の大半の市場が、環境にやさしいことを主要基準に設けていることを指摘し、世界市場で競争していくためには、グリーン工業の取組は欠かせないとしている。工業省が国家経済社会開発委員会(NESDB)事務局と一緒に設けた目標では、二〇一八年までにグリーン工業の認定を受け取る工場の数は、3万5000か所に達する。


日付 : 2014年08月18日

By : 週刊タイ経済

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