ヘマラート ランド アンド デベロップメント パブリック カンパニー リミテッド(HEMARAJ LAND AND DEVELOPMENT PUBLIC CO., LTD.)

「工業団地を選択する基準」

タイへの進出を考えて下調べを入念にしていても、数ある工業団地の中からひとつを選ぶというのは容易なことではない。ここでは、どういった基準で工業団地を選択すればよいのかを考えてみた。

協力: HEMARAJ LAND AND DEVELOPMENT Public CO., LTD. 湯浅謙一日系企業担当
http://www.hemaraj.com

 

ヘマラート工業団地何を基準に選ぶか

新規投資を行なう企業が工業団地を選ぶときの条件として挙げているのが、インフラ整備の良し悪し、空港や港へのアクセスを考えた立地条件、そして価格だ。中でも価格は、その数字を以って他と比較がしやすいため、高いか安いかでつい判断してしまう傾向にある。実際のところ、何を基準にして価格に違いが出てくるのだろうか。

ひとつには、タイ国工業団地公社(Industrial Estate Authority of Thailand:IEAT)と共同運営されているかということが関係してくる。日本語ではひとくちに“工業団地”とくくってしまうが、英語では Industrial Estate と、Industrial Park または Industrial Zone は異なった意味合いを持つ。前者の Industrial Estate はタイ国工業団地公社と共同で運営しているが、後者の Industrial Park または Industrial Zone は共同運営がされていない。民間開発者のみが開発、運営及び所有している工業団地では、BOIによる用地所有の恩典取得が必要になってくる。
(参考「工業団地とは?」の章)

また、工業団地開発大手ヘマラート土地開発公社を例に挙げると、高水準のインフラ設備が確保されている、多くの日系企業が利用しているので安心感がある、日本国内でも名前が認知されているなどといった条件が工業団地のブランド化にもつながっているようだ。

意外と気がつかない土地の構造

インフラ設備に加えて、注目したいのが土地の構造だ。バンコクが海抜0メートル地帯というのはよく言われていることだが、毎日のようにスコールが降る雨季には街のあちこちで浸水が見られる。だが、これが工場になると浸水は深刻な問題だ。ヘマラート社の所有するイースタンシーボード工業団地の土地は、山を切り崩して土地開発をしたため、海抜が60~80メートルある。浸水の問題はもちろんのこと、地盤沈下の心配もないという。

工場建設については当然のことながらコストがかかるものだが、当初は土地の構造まで見分けがつかず、結果として大量の盛り土をする事になったり、トラックの進入が多くその加重で敷地内の道路が沈下したという例も出ている。イースタンシーボード工業団地の入居企業では場所により杭を打つ事がなく工場を建設した所もあり、建設コストの節約につながっているようだ。

また、先の見通しによっては、土地を購入して工場を建設して……という大規模な投資は避けたいという中小企業には、完成済の中・小規模の工場のリースという選択も考えられる。まずは短期間(3~6年)の工場リースにて操業を行い、事業が軌道に乗せた後、土地を取得し、工場の拡張を考えるという選択も可能です。このような選択肢を可能な限り用意している工業団地と付き合っていくことが、タイ国進出事業の未来を担っているともいえる。

 

 
 
 
 
 
 
 
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