アマタの担当役員の Mr. Vikrom Kromadit(Chairman)に、アマタの各工業団地の特徴や最近の傾向や新規プロジェクトなどに関してインタビューさせて頂きました。
アマタナコーン工業団地 担当役員インタビュー
AMATA Foundation
Mr. Vikrom Kromadit (Chairman)
- アマタナコーン工業団地(チョンブリ)、アマタシティー工業団地(ラヨーン)、アマタベトナム工業団地に入居する企業にはそれぞれどんな傾向がありますか。
タイ国内の2カ所は、ベトナムと比較すると土地の価格が高くなっています。また規模で言うなら、タイは大規模、ベトナムは小規模という現状になっています。例を挙げますと、タイは何十ライ(ライ=1,600㎡)、何百ライというレベルですが、ベトナムは5~10ライ、最高でも30ライほどですね。また、ベトナムでは多くの労働力を必要とする製造産業が、逆にタイでは多くの労働力は必要とせず、しかも高価格の製品を製造するといった感じです。最終的には顧客次第ですが、広大な土地を必要とするのであればタイで、そうでなければベトナムという選択があると思います。
- アマタナコーン工業団地(チョンブリ)、アマタシティー工業団地(ラヨーン)の最大の特徴はなんでしょうか。
アマタの最大の特徴は他のどの工業団地とも違って、全体でひとつの都市を形成しているところにあると思います。正直なところ、「工業団地」という名称では呼びたくないのです。「アマタナコーン」の「ナコーン」は、タイ語で「都市」という意味です。アマタシティーのシティーも同様ですね。ひとくちに「工業団地」というと、未開発の土地に新しく道路を切り開き、電気、水道、通信といったインフラを敷設しただけのイメージがあるのですが、弊社のアマタナコーン、アマタシティーは違います。併設された施設は他のどこにも負けないくらい充実していますし、さらに便利にしようと尽力しています。
我々は、これからの工業団地はこうあるべきだと考え、それを具体的な形にしました。しかし、同業他社はそうは考えていなかったようです。工業団地は先ほど申し上げたような形で十分と思っているのでしょう。こうした構想は当初からあったもので、ですからそれが名称に反映されています。1989年当時のマスタープランと、現在のマスタープランはなんら変わるところはありません。こうした構想に結びついたのは、顧客にとってメリットになると感じたからです。現在まであまり大きな広告を打たなくても販売実績が順調なのは、顧客が弊社に信頼を寄せてくれているからに他なりません。入居している各企業に聞いてみて下さい。アマタでは毎年なんらかのプラスの変化が起こっていると答えてくれるでしょう。
- 近々に予定されているプロジェクトはありますか。
今年の6月になりますが、アマタナコーン工業団地内に「OTA TECHNO PARK」(大田区中小企業向け集合工場)がオープンします。これは、2005年7月に財団法人大田区産業振興協会と、産業協力を推進することを内容とした覚書に調印したことがきっかけになっています。今回の「OTA TECHNO PARK」は、大田区企業用の集合工場を開設するという試みで、タイ国内にすでに顧客を持っており、将来的に分工場を開設したいと希望している中小企業の方々にとって理想的な集合工場といえると思います。日本の大手ゼネコンが建設、日本の建築スタンダードを採用していますので安心して頂けます。大田区にとっては、地場企業が独自に工場を海外進出させる資金不足といった問題の解消になり、逆にタイ側としては、日本の技術を大田区企業から学ぶ機会を得たり、雇用拡大の期待ができるといった相互メリットがあります。おかげさまで第一期プロジェクトは完売し、第二期へ着手予定です。
「OTA TECHNO PARK」
概 要
アマタナコーン工業団地の最新開発地域の第7期工区内
敷地面積:約7800㎡(約5ライ)、工場棟面積:2560㎡、事務所等の延べ床面積:526㎡
(建物・付帯施設等の特色)
・中小企業の操業に適した床面積を用意
サポーティングインダストリーの分野にある中小企業には、1ライ単位の床面積は広すぎるため、1ユニットを320㎡から設定しました。1ユニット、2ユニット、3ユニット、4ユニットの4段階で拡大が可能になっています。
・入居企業が共同で使用できる施設を用意
オフィスビルディング内に総合受付窓口、ミーティングルーム、応接室、製品ショールーム、休憩コーナー等々と充実。
・タイ国内で操業のための総務面を完全サポート
中小企業が海外進出する際に、最も苦手で苦労する総務面を常駐スタッフが全面的にサポート支援します。BOI手続き、法人登記等進出のための書類作成、税務や労務等の全ての総務面を支援できる体制を整備しています。
- アマタナコーン工業団地は人材面が充実していると伺いましたが、具体的にはどのような点が挙げられますか。
団地内にはサティカーセット大学付属校(小中高校)、そしてエンジニアの教育施設「タイ・ドイツ技術訓練学校」が併設されている他、工業団地はバンコクから1時間の通勤圏内のため、ホワイトカラーがバンコクから十分通えます。ワーカーも工業団地までのバスなどが準備されているため、通勤しやすい環境といえるでしょう。
また、弊社工業団地はタイ労働局と提携して、求職している人材と求人する企業間のコーディネートを行ない、積極的に優秀な人材の獲得に動きます。以前であれば、タイの地方在住者が工場での職を探す場合は、直接求人先の工場に出向いて面接を受ける必要がありました。ところがこれからは、地元の労働局事務所で求職の登録をしておけば、条件にかなった求人情報が来たときにそれを紹介してもらうということができます。
弊社工業団地内のワーカーは、どの県の出身者が能力が高いか、人材の質が良いか、まじめか、会社への帰属意識があるかといった観点に基づいた統計を取っています。これにより、戦略的な人材獲得が可能です。労働局と提携してこうした取り組みを行なっているところは他にはありません。
- 最後にタイへの進出を考えている日本人にPRをお願いします。
タイは日本の企業が進出するにあたって、他のどの国よりも最適な環境を備えていると思います。
まず一つめは過去の歴史ですね。タイと日本は戦争をしたことがありませんし、第二次世界大戦時にタイは日本の枢軸国の一国になった経緯などから、他のアジア諸国と比較して関係が良好です(日本とタイを除く全てのアジア諸地域は、イギリス、フランス、オランダ、ポルトガルなどのヨーロッパ諸国およびアメリカの植民地下に置かれた)。また、中国のような辛らつな反日感情がないため、生活をしていく上で危険を感じることもないでしょう。
二つめは、タイに投資した日本の企業の9割以上は成功を収めているという現状です。嘘だと思ったら、銀行に訊いてみて下さい(笑)。日本人が海外で投資をしたときに、これほど高い成功率を治めている国が他にあるでしょうか。
三つめは、タイは多くの国とFTAを締結しています。今年中には日本とも締結する予定でいます。日本がタイを生産拠点とした場合、そこから多くの国に製品を輸出することが可能です。
まとめとして、日本の企業が進出を考えたときに、タイよりも良い条件の国が他にあるとは思えません。ビジネスパートナーとしても、労働力として雇用するワーカーとしても、タイ人はその期待に応えてくれると思いますし、政府も日本からの投資には重点を置き、快適な環境を整えようと尽力しています。
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