ジェトロファ(ジャトロファ、ヤトロファ)ビジネスの知っておくべき基礎知識

化石燃料に対する代替燃料として、植物由来の循環型植物燃料候補として注目されるジェトロファ(ヤトロファ)は、世界の熱帯地域緯度での栽培が始まっています。当初、この作物の情報を読み、栽培地域について学んだときには、年間温度が16℃以上の地域が栽培に適していると理解しました。しかし、栽培自然環境下での条件に於いては必ずしも、この地域で無ければならないと言う考え方を改めることも、ジェトロファ栽培にとって必要になると考えています。



栽培条件:

環境が整えば季節を選ばず、開花、結実を繰り返す特殊な作物です

栽培条件は太陽光と、適度給水そして適切な肥料です。最寒月の年間温度が16-18度と言われますが、10度以下の環境であっても、太陽光が保たれれば植物が枯れ死ぬことは無い植物です。又、年間温度が18度以上でより高温を好むかと言うとこれも正解ではありません。高温による障害は水分の蒸発による葉枯れや作物劣化を招きます。この現象を《落葉による生命の維持機能》と表現されていますが、オイルの原料としての栽培目的に於いては、マイナス要因であると思います。過度な乾燥、高温は植物にとって厳しい環境です。しかし、この地に耐えられる作物場が少ない中で、ジェトロファ栽培が試みられるのは、生命力であると考えますが、この生命力から得られる燃料原料の収穫量が栽培農家、農民にとって、生活を向上できる収入に結び付ける栽培手法と、農民への栽培目的の考え方を編み出すことが必要と考えます。

多くの収穫を得る為には、収穫時期を長くすることも一つの方法です。年間降雨量が300-500mlの地域に於いて水を保持したり、保水栽培方法をするなど、作物の落葉作用を防ぐ努力が必要です。落葉による障害は開花や結実は不可能にし、光合成機能が発揮できないのです。

この作物カレンダーを見ると多くの地域に於いて、収穫時期が雨季を待って始まっています。伐採、枝切り作業もまた収穫時期を定める為の栽培手法です。しかし、ジェトロファは開花、結実条件である感光性、積載温度ではなく、環境が整えば季節を選ばず、開花、結実を繰り返す特殊な作物です。

この植物から得る種子が燃料原料ですが、ビジネスとして重要なことは、この種子原料を量的に、そして価格的に良好な条件下で栽培することが《ジェトロファ栽培ビジネス》の根幹であると考えます。




妥当な原料価格:

原料価格はオイル価格市場に見合うもので無ければなりません

栽培から得られる原料価格はオイル価格市場に見合うもので無ければなりません。日本が求めるオイル価格はリッター当り60円―80円と言われています。例えば、60円のオイルを取る為の原料価格はバーツに換算すると20バーツに相当します。4キロで1リッターのオイルを取得しますから、20バーツのオイルを入手する得る為には原料価格をキロ単価5バーツで入手する必要があります。しかし、5バーツの種子を入手する又は買い取る方法は容易ではありません。

1キロの種子の数は、品種や育成状況にも異なりますが、1,500粒が1キロの数量です。果実に3個の種が取れますので、1キロに必要な果実の数量は500個となります。1本の潅木から500個の果実を収穫すれば、250mlのオイル原料が入手できます。 そして、4本の潅木によって1リッターのオイルが出ます。

次に、面積に対する栽培樹木数量を2m×2m間隔で作付けすると1haの作付け樹木数は2,500本になります。この本数を4で割ると、625リッターのオイルが得られることになります。作付け本数を2.5m×2.5mにしますと、1,600本になり、1haから得られるオイルの数量は 400リッターになります。

次に3m×3mの栽培ですと樹木数は1,110本になり、取得できるオイル量は277.7リッターになります。

1.2,500本育成=625リッター
2.1,600本育成=400リッター
3.1,110本育成=278リッター




妥当な原料価格: (2)

栽培地選択と栽培手法の選択をしなければならない時期が来ている

1キロの種子を得る為の栽培方法如何により、取得できるオイルの数量が異なります。此処で、60円のオイルを得ようとする際の使用面積は、
1.16平方メートル
2.24平法メートル
3.36平方メートル が必要になります。
以上の説明は、1本の潅木から500個の果実(1キロの種子)収穫として算出したわけですが、もし、
1本の潅木から1キロの原料が取得できない場合、使用面積が広くなり、その反対に、1本の潅木から収穫を増せば作付面積が小さくなります。

此処までの説明でお分かりと思いますが、面積の使用価格、農民の作業価格が最終代替燃料価格が表現されるのです。如何なる栽培手法が化石燃料に対抗可能な代替燃料を編み出せるのか、いま、 ジェトロファ栽培を試みるプロジェクトが判断しなければならない重要課題です。

1.限られた面積に多くの収穫が可能な栽培手法か優位なのか?
2.他の作物が育ち難い、土地使用経費の少ない自然栽培手法が優位か?

今、この栽培地選択と栽培手法の選択をしなければならない時期が来ていると思います。